
真夏のN系河川、必死の藪漕ぎ!
2009年7月
標茶町虹別付近のN系河川を攻めに行く。
もちろんターゲットはニジマスだ。
付近には駐車場が無いので、虹別オートキャンプ場に車を停めさせてもらう。
管理人に許可をもらわなければならないのは少々面倒ですが、無料で駐車させていただいているので致し方ない。
コース的には少々長く、キャンプ場脇にある小さなダム湖から流れ出る小さな川から釣り下り、本流を釣り上がりながら、国道243まで帰ってくる。真夏に釣行するにはかなり暑さとの戦いにもなる。天気予報は晴れの予報だが、幸いまだ太陽は出て来ては居ない、それにしても湿度が高く蒸し暑い。
いざ入渓してみると、湧水系の川だけあって水温は相変わらず安定し、冷たい。木々に覆われた川幅4メートル前後、水深わずか20数センチの川に立ちこみ、釣り下る。ところどころに綺麗なバイカモを眺めながら釣り下るが、近年このバイカモの減少も問題になっていると言う。
数年前に訪れた時よりも劇的に減少しているのが見て取れる。原因は色々と考えられてはいると言うが、魚の生態系に与える影響は計り知れない。歯止めがかかっていないのが今の現状だ。
真夏の河川は意外に活性は高い・・・
すぐさま私のスプーンに食いついてきたのは、かわいらしい30cmに満たない小さなアメマスだ。
小さな川でも大きく蛇行を繰り返ており、要所要所には魚が定位できるような深い瀬が出来ている。5gくらいのスプーンをダウンで流し込んでやると、食いの良いアメマスやオショロコマ達がひらひらと舞うスプーンに果敢にアタックしてきます。魚の活性は高いようだ。
本流までは意外にも簡単に釣り下がる事が出来る。川に入り込んでパシャパシャと歩きやすいからだ。しかし、ここからがしんどい・・・
本流を釣り上がるには、流れの太い深い場所を横切ったり、丘の上の藪を汗だくで漕いだりしなくてはならない。冷ややかな川の水につかりながら釣り上がれるのはほんのわずかの区間だけしかない。
合流ポイントでしばしの休憩。ここがまず最初の大場所となる・・・
のだが、今までこの場所で釣れたためしがない。水深、水量も申し分ない状態で、底の方にはちらほら魚影も確認出来る。川に入っての釣りが出来ない場所なので、岸からの釣りとなるが、ここら辺りから気温も上がり、やぶ蚊と湿度の高さに集中力を欠いてしまう。その集中力の無さからなのかどうなのかはわからないが、とにかくここでは釣り上げたことはない。私の苦手な場所である。
久しぶりでも変わらないポイント!
この川、特にこの辺の上流付近は、川底が固い岩盤で出来ているためか、しばらくぶりに訪れても大きくポイントが変化することはない。訪れる度にデータの蓄積が可能なので、これまでに釣り上げた魚の場所、ポイント等は忘れないで覚えておくことを強く勧める。
本流に入り、ちょうど中ぐらいだろうか。かけ上がりを形成している岩盤のやや下流、柳の葉が垂れ下がるその奥に小さなライズを見つけることが出来た。
いたぞ!あれは間違いないニジマスだ!
ライズを狙う為のルアーフィッシング!
ライズを狙うよなルアーフィッシングを私は知らない。こんな事もあろうかと、効くかどうかはわからないがシングルフックにブラックハックルを巻き付けたものを数本ケースに忍ばせている。手持ちのメップスのスピナーにそのシングルフックを取り付け、ABUスピナー風なメップスブラックハックルが出来上がった。もちろん釣れる自信など無いのだが、無造作にミノーを流すよりは効果的だと、この時は考えたのだ。
フリッピングキャストにより、柳の垂れた枝の奥の方、ライズが見られた少し上流側へルアーを着水させます。夏の小規模河川を狙う場合はオーバーヘッドによるキャスティングはまず行うことはない。釣れそうなポイントや、キャスティングを行う場所その物が木の枝等で覆われていて、サイドキャストもままならないような場所が殆どだからだ。非常に精度の高いキャスティングを要求される。
ついに出た!夢の50オーバー!!!
そんなポイントでキャストする事、二度三度・・・
やはり出ないか・・・
もう一度・・・
と、
ルアーを落とし込んだ瞬間!
水面を割り飛び出してきたのは、レッドバンドが鮮やかに見て取れた!やっぱりニジマス!しかもデカい!
水面から飛び出す事四連続!
ニジマスを掛けた時にこの時が一番緊張する瞬間です。
一瞬で掛かり、一瞬でバレる。そんな瞬間でもあります。
それでも何とかこらえることが出来!
念願のニジマス50cmオーバー 堂々の52cmです。
今年に入って何回通ったことでしょう、あの手この手でやっと引っ張り出すことが出来ました。でも、ライズを見ただけでは50オーバーとは想像しがたいものがありました。ニジマスのライズは思いのほか小さいのかもしれませんね。
夢にまで見た50UPのニジマス。
その後もそれなりには釣果がありましたが、50UPを見せられては何を見せても吊りあいませんね。遠慮しときます。
しかしながら、真夏のぶっ通し8時間の川漕ぎ藪漕ぎ・・・疲れた。
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