
中古コンクエスト201DCの状態
先日、釣り友達に・・・もう使えないリールあるけどいる?
と言われ、
速攻で返事をして、いただいたリールがこのコンクエスト201DC。なんとも高価な品物をいただきありがとうございました。(⌒▽⌒)
これ、凄いんですよ!
何が凄いかってぇと、この状態ではまずリールとして機能してません!可動部分はすべて渋く、スプールも曲がってるんじゃないの?ってな具合で・・・
ハンドルを回してみるも・・・シャリシャリ、ガリガリって(;^ω^)
この状態から察するに、海水使用ですね。しかもノーメンテで・・・
このままでは部品取りにも何も使いようがありませんので、とりあえず分解してみます。
コンクエスト201DCの分解
通常はケースの裏蓋?を開けて、DC機器本体を取り外します。すると簡単にスプールが抜けてくるのですが、
外れない・・・(-_-#)
ハンドルを外し、ケース本体のカバーを外します・・・が?
外れない・・・(-_-#)ん~、
やばいんじゃない?これ?
部品取りも何も、何一つ使えませんよ、これじゃ!次にスプールドラグを外します。
うおっ!真っ赤、錆で!スプール軸をハンマーで
トントントン!
トントントン!やっと外れた!ついでに蓋も外れた!
んで
けっこうきてますね(^_^;)
ベアリングとしての機能はまったく果たしていません!やはり海ですね、きっと海で使用していたのでしょうね!
やはり、ノーメンテで・・・もったいない・・・
メインギヤ軸、わかります?腐食でネジ山が欠損しています。ドラグワッシャーから座金、メインギヤまで固着して一体物となっていました。
どうやって外すかしばらく悩んで、色々試しましたが最後はガスであぶりました。ばらばらに崩れてしまいそうなので石綿?部分だけは外せませんでした。
この時点で必須交換部品としては
メインギヤ軸 1000円
スタードラグ座金C 300円
まぁ、ベアリングは言うまでもありませんが・・・とりあえずすべて分解、洗浄、注油します。
コンクエスト201DCの組み付け
綺麗になりましたね、ちゃんと組めるのか心配です。
各部ベアリング等の部品は、綿棒、ウエスで汚れやグリスを落とし、フィルムケースに入れて、パーツクリーンでひたすらシェイク!これで結構綺麗になります。
そして注油し、組み付け・・・
すると、
こんな感じ、
組めましたねぇ~、メインギヤ軸のねじ山が気になりますけど・・・(^_^;)
錆や腐食についてはリューターのワイヤーブラシを使って磨き上げます。当然ベアリングも外して洗浄します。同じようにハンドルノブも分解洗浄して組み付け!
はい、出来上がり!どうでしょう?いい仕上がりだと思います。
ノブもブーンとスムーズな回し心地、コンクエ独特のゴリ感も無く、クラッチレバーもちゃんと動きます。スプール軸のベアリングがいまいちですが、使えるレベルにはなったはず!
作業を終えて・・・
一時は再起不能とも思われたリールが一つ復活いたしました。私もここまでの分解整備は初めて経験するのですが、やれば出来るもんですねぇ。
今はデジカメ等があり、きちんと分解前に撮影しておきますと、その後の組み付け作業を確実に進めることができます。面倒でもご自身で分解整備する場合は試してみてください。
今後もリールメンテナンス、色々チャレンジしてみます(・_・)/
今回使用したオイル・グリスはこれ↓