湿原系ニジマス

2017年春のイトウチャレンジ!

2017年4月
春の湿原河川
春の足音が聞こえて来る筈の道東湿原河川。今年は例年に無い気温の低下で、それほど多くは無い降雪量の雪も未だ融けずに大半は残っている。

そろそろ春に向け湿原の河川もざわつく頃だと思いチャレンジして見る事にした。もちろんターゲットは幻の巨大魚イトウである。

陽気に包まれる湿原河川

春の湿原河川

さすがにもう四月。所々にフクジュソウが顔を出す。

お日様に当たる場所と、そうでない場所との差が激しい・・・

南向きの北側の岸が歩きやすいのだが、川はくねくねと曲がっているのがあたりまえ。所々はどうしても雪漕ぎが必要で、否が応でも足腰が鍛えられる。

春の湿原河川

和名の「福寿草(フクジュソウ)」は、幸福と長寿を意味し、新春を祝う花として名づけられたそうです。

毎年必ず見かけるこのお花。見かけたからと言って必ずしもその全員に幸福が訪れるとは限らないようです。

現に私にも・・・

イトウを釣るという事。

言わずと知れたイトウは幻の魚である事。それは今も昔も変わらないものだろう。

では、イトウは何時から幻となってしまったのか?

私自身がこの世に生を受けるもっと前。1970年以前に書かれた書物開高 健『私の釣魚大全』なる物がある。その中にある記述では既にその頃イトウは幻の魚として扱われていたようです。

かなり昔から幻と言われていたのですね。

もうだいぶ古い話になってしまいますが、中標津町で撮影された映画『釣りバカ日誌20ファイナル』の中でも俳優の六平 直政さん(旅館藤やの店主役)は心無い釣り人がイトウを幻にしてしまった・・・みたいなことを話していました。

本当にそうだろうか?

今になって考えて見ると少々疑問に思うところがある。

つまり乱獲がそうさせたと言いたいのであろうが、釣り人が成魚をどれだけ乱獲してみても一つの水系だけでは限界があるだろうし、産卵環境さえ整っていれば次々に個体数は増加するはずである。

産卵環境を壊してしまう釣り人がいれば別だが、そもそも人の手だけで自然を相手に絶滅させられるとは到底思えないと考えるのが妥当であろう。

では何がそうさせたか?

釣り人の影響も多少はあるであろうが、私は河川改修等の生態環境の悪化だろうとも考えている。

もちろんそれは産卵環境も含まれての事だ。

子が生まれてこなければ、また育てる環境が整わなければ、その種はいずれ滅びるだろう。

ん?

これは人にも言える事ではないのかい?

人口減少、地方衰退、大丈夫かな?

今現在、関係機関や有志団体の努力の成果もあり、イトウの減少に歯止めがかかっている水系も存在する。他人事に聞こえてしまうかもしれないが、本当にありがたい事だと思う。私自身はイトウを釣る事に少なからず罪悪感は感じてはいるのです。しかしながら今はまだ釣り欲が先行してしまい、完全に護ってあげる立場には立てないでいるのもまた事実。いつかは自分の持てる全てでそのような環境に飛び込んでみたいものだ。

まさかは突然に!

釣りを開始してみると、アメマスなんかはコンスタントに釣れてしまう。

大きさから言うと、イワナかアメマスかわからないですけど(;^ω^)
アメマス
イトウを狙う時にはラパラのショイントCDJ-11をよく使う。

特に今の時期、雪代の流入にはオレンジやチャート、もしくはピンクもよく使う。

今回は実績の高いオレンジを使ってみようと思う。

雪代の流入により川の水は少々濁っており底までは見通す事は出来ない。

ほんのりとルアーのオレンジ色が確認できるかどうかと言う所。

そしてその時は突然に訪れた!

それほど深くはない緩いカーブ。ギリギリ川の底が見えるかどうかのポイント。湿原河川特有のカーブにはお約束のオーバーハングがあり、その奥はどこまで深いのかは想像することはできない。岸辺ギリギリにアップキャストし流れに乗せ緩いカーブをトレースする。

ゆっくりとラインにテンションが掛かるか掛からないかの状態でルアーを川の底まで流し込む。コツコツ、ゴゴゴとルアーが川の底を流れていくのが手に取るようにわかる。

もちろん目では確認できない。

するとその瞬間!

とんでもなく大きな何かが上流側へと突き抜けた!

と、同時にラインを通して伝わる異次元の衝撃!

そしてとんでもないヘッドシェイクが始まった!

幾度となく振り返すヘッドの強さに川の水そのものが跳ね返されている。

二度三度と振り返すその波動の波が、立ち込んでいる私の太ももまで伝わって来る。

これはデカいぞ!

バレる事が無いように追い合わせを決め込むが、相手も百戦錬磨か上流側へと走り込もうとする。

タックルはと言うと。

不用意に出される事が無いようにリールのドラグはキツキツの状態。

ラインシステムは44lbのPEラインにショックリーダーは30lb。

結束はFGノットとなっている。

間違っても普段使う16lbの物など通用するはずもない

ラインは大丈夫。心配なのはフックとロッドだけ。

走り出そうとする巨影を何とか止める事が出来た。

上流側にも下流側にも走られると厄介なブッシュが入り込んでいる。

巨影とのやり取りをしているだけの余裕はない。ネットを取り出す余裕さえ与えてくれはしないのである。

幸い左岸にはズリ上げられそうなシャローがあるので、思い切って渾身の力でズリ寄せてみた。

バキッ!

辺りに響き渡る自然界には存在しないであろう一種独特な破断音。同時に渾身の力を込めた両腕が不意に軽くなる。

一瞬何が起こったのかわからない。

あるのは大破したロッドと、すっぽ抜けたラパラのジョイントだけだった。

激闘の末に

すかさずスケールを出し、まだ目に焼き付いている幻想の中の巨影を計ってみても、明らかにメートルはオーバーしている事に確信が持てる。

ロッドの大破よりも失った物の大きさに悔いが残る。
フェンウィックワールドクラス
よく見るとラパラCDJのテールフックもすでに折れている。

しばし川の水に半身を沈めたまま跪き天を仰ぐ・・・
青空
何も言えない・・・

諦めない先にあるもの

ここで諦めてしまってはいつもの事。

途方も無い虚無感に苛まされるも車に戻り予備のロッドに持ち代える。
ニジマス
ニジマス
この時ばかりは外道のF系ニジマスである。

ほんと、何も言えない。


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北の釣友byへたくそ釣り師

コメント一覧
  1. おはようございます。
    いやはや臨場感溢れる文章すごかったです。しっかし、ロッドが大破するほどのイトウとはさぞや大物であったでしょうな~!!惜しい(本当!)
    それでも予備タックルで、素晴らしい魚体のニジマス釣っているところ、流石です。

    • ウミンチュさん、こんにちは!
      お褒め頂きありがとうございます。少しでも私が感じた臨場感が伝わっていれば幸いです。
      大破してしまったロッドも老朽していたのでしょうけれども、メーターを超える魚の重さ、スピード、力強さと言うものは桁違いだと改めて痛感いたしました。
      特に瞬時に掛かる強烈な力は、一瞬でフックとロッドを破壊してしまう事も勉強できました。
      そこらの市販品の中から、この強烈な力に対抗できるものはあるのでしょうか?

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