2018年3月
目 次
稀に見る極寒の年ラニーニャ
ようやっと気温も緩み始めた道東河川。
今年の冬は本当に寒かった。大寒(だいかん)もとうに過ぎさり、まだ幾日かは寒い日もあるでしょうが、この先は日増しに平均気温は上昇してくることであろう。
さて、ではなぜ今年はこんなにも寒かったのだろうか?一部報道によるとラニーニャ現象が原因と言われてはいる。黒潮の大蛇行と南岸低気圧との関係性についても書かれている記事を目にすることもある。つまり、どうしてかは詳しく解明はされていないが、そのような自然現象が重なり起こると大雪になる傾向があるという事。また大寒波になる事も明記されている。
それにしても全国各地の降雪被害、尋常じゃない・・・
極寒河川に樹霜(ジュソウ)出現
河川に限ったことではないが、時にこのような自然現象を見ることが出来る。これ、樹霜(ジュソウ)と言うらしい。
樹霜(ジュソウ)とは・・・
『大気中の水蒸気が昇華して樹木などに付着した、
とある。
特に気温がマイナス10℃を下回ると出来やすく、川霧が現れると尚よく見られる模様。時には真冬の枯れ木に一斉に白い花が咲いたようにもなる。いつかはその樹霜とやらを真冬に咲く白い花として一枚の写真に収めてみたいとは思うが、今は目の前のポイントに集中してみたいと思う。
約7年ぶりのアメマス自己記録更新となった記念すべき釣行とはどのようなものだったか
冬の河川 気温、水温はどうか?
気温はマイナス2℃。お昼近くの時間帯なので、一番気温が高い時間帯でマイナス2℃。十分に寒いと言える。
水温は3℃
比較的岸際の浅場なので冷気に晒されやすいので計測水温はどうしても低くなるのであろうか。深い淀み、または湧水が直接噴き出しているところはまだ水温は高いと思われる。どちらにしても極めて低水温である事がわかる。このぐらいの水温でも元々冷水を好むアメマスであれば大丈夫。逆に高活性なのではないかと誠に勝手なポジティブ発想。
ロッドガイドもご覧の通り、わずか数投でこの始末。
この状況でのベイトタックルの使用には本当に気を遣う。ガイドとラインが凍結により固着しバックラッシュしてしまう恐れがある為だ。しかもこの場合、大バックラになる要素十分で、最悪リールが再起不能になり、その日の釣行が終了してしまう事も想定しておかなくてはならない。
私が冬期間はナイロンラインを使用するのもこういったリスクを少しでも回避するためと、最悪バックラッシュを起こした時にもリカバリーしやすいからでもある。
効果的に冬のポイントを選定するには
あまりに気温が低いと人間の活性は当然下がる。魚はどうなのか?本当に活性は低くなるのか?餌となるベイトの種類や数は冬期間なのでもちろん減少している状況。で、あるならば、逆にお腹を空かして何にでも食い付いてきそうなもんだ。しかし、流下物を捕食するにしてもそれほど数は多くないであろうから、体力を温存するためにも行動範囲は極めて小さく狭く行っているのではなかろうか。
魚自身が追うのではなく、待つ感じの捕食行動から推測する冬の好ポイントとはどのようなポイントか?
冬の河川釣りを行うアングラーの方にはお解りだと思うが、案外深い淵やプールには魚は定位していない。
もしかしたら居るのかもしれないが、そういった魚はルアーの類には殆ど食い付いてこない。
なぜか?
さぁ?
残念ですが私にはわかりかねます。
わかりかねますが、
しっかりと60UPのアメマスが出て来た。
川の蛇行によって出来た流れの変化、川の中の障害物や形状によって出来た流れの変化を良く読み取って流下物の通り道を読む。特に点で集中する所であれば尚よい。と、思いながら私は釣りをしている。そして60UPも顔を出した。
対象魚アメマスの捕食体勢は?
55cmのアメマス。
魚の産卵行動でメスが尾びれを使って川底を掘る行動を実際見た事があるだろうか?時折ギラッと魚体が光って見えるあれ。川の中の魚を水上から見た時、通常は背中が色濃く(保護色?)なっている。鳥や外敵から身を守るためだと思われるが、とにかく発見しづらく魚体は見えにくい。
しかしこの水系のアメマスは産卵行動とは別に時々川底でギラッと光って見えるときがある。おそらく捕食行動だと思うのだが・・・
顔を川底にこすり付けるようにしか食べられない物っていったいなんなのか・・・
冬季の釣行時間帯にも気をつける
50弱のアメマス
冬の釣り、特に1月2月は北海道の道東は極めて寒い。
当然朝は一番気温も低くマイナス10℃を下回る事もしばしば。昼にかけて気温も上昇するが、プラス気温になる事はまずない。午後からは一気に気温が下がり始め、ここからは寒さを堪え自身の忍耐勝負になってくる。一日のうちで釣行できる時間が限定的で、ポイント消化や移動に時間をかけてしまうと本来狙えるポイントを狙えず、いささか消化不良となる事もあるので注意したい。
私は移動に時間をかけて、無駄なキャストを極力控え大場所のみで釣り上がる事がほとんどだ。
さぁ、いよいよ見えてきた本日の大場所!
ベイトタックルで挑む道東河川!出るかモンスターアメマス!
大場所と言っても私がそう思っているだけでポイントとしてはただのストレートとなっているごく普通の場所。
もし、釣り人がいたとしてもほぼスルーしてしまうようなそんな所だ。ただ、川幅は前後よりやや狭くなっており、深さは手前から対岸へ行くにしたがって浅く、障害物となるものは最深部手前側に太さ15センチ程の流木が二本縦に沈んでいる。流下物は間違いなく最深部一点を流れていくものと思われ、且つ障害物で魚が隠れられる事が魚が居付く大きな要因ではないかと思う。
私は今までこの場所での魚影の確認はほぼ100%に近い。
とても信頼できるポイントの一つだ。
使用するルアーはシルバークリークのスピナー。サケ稚魚シーズンには少し早いが、最近は特にこいつを信頼している。使い方は簡単。ようは餌釣りの要領だ。流したいポイントへ沈みこませ送る。それだけ。注意することは決して巻かない事だ。なぜだろうか巻いてしまうと全くと言っていいほど釣れることは無い。
そしてもう一つ
ベイトタックルだからこそ出来る技がある。スピニングタックルでも出来るのかもしれないが、私は出来ない。うまく説明できないが、ルアーを最深部へと送り込ませる事と流れに合わせて底を這わせ流し送る事が出来る・・・
説明になってないか。
クラッチを戻さずサミング状態でスルスルとラインを送る、と言ったほうがわかりやすいだろうか?とにかく、そんな事が出来るからこそ私はベイトタックルを使用し続けるのである。
そして今日も・・・
とんでもない大物が出てきてくれた。
自己記録更新の77cm
実に七年ぶりとなる記録更新。この魚とのやり取りはうまく表現出来そうに無いのでご想像にお任せする。
気持ち的には80いったか?と思ったんだが、何回計測しなおしても3cm足らずのラッキーセブンティセブン!
なかなか越えられない80。でも目標はあくまでも90。
七年前の記録更新記事(2011年)↓
釣りを終えて
アメマス50UP 少しアングルを替えて撮ってみる
それにしても最近使用しているこのロッドの強さには驚かされる。80に近いアメマスを釣り上げてもまだまだバットに余裕があるように感じられた。ラインにさえ気を配れば潜在しているポテンシャルをまだ引き出せるように思う。90、いやメーターを獲るようなタックルと言うのはこういう物の事を言うのかもしれない。決して軟弱ではなかったであろう過去のタックル達も不意の大物モンスタークラスには太刀打ちできない。北海道のフィールドにはまだまだ大物の存在が確認されているので、これからもしっかりとしたタックルで挑みたいものだ。
無駄に長文となってしまったが、一日の釣行で見た事、感じた事はまだまだ沢山ある。
書き足りないくらいだ。
しかしそんな事ばかりを書いてしまっても見ている人が飽きてしまうだろうからこの辺でやめておく。
こんな駄文を最後まで読んでくれた人がいたのなら本当に感謝しきれない気持ちだ。
今回のタックル
ロッド M-AIRE エム・アイレ トゥルーチャ BORON Vida 81H
リール ABU アブアンバサダー 4501C
ライン サンヨーナイロン GT-R Pink 16lb
ルアー ダイワ シルバークリーク スピナー9g
・タックル破損の過去記事↓
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