
2018年5月
目 次
狙うは幻の純潔ブルックトラウト
今年の降雪量は極めて少ない。わかっていたことだがこれ程までとは思わなかった。地元周辺の湿原系河川にはほとんど雪代らしい増水は無く、一時的に大雨による増水はあったがすぐに水は引いてしまい例年よりも遥かに少ない水量の河川には魚らしい魚は見当たらなくなってしまっていた。
もちろんすべての水系ではない。私がいつも釣行する水系がそうなってしまっている状況だという事。毎年の事だがポイント選びにはいつも苦労する。そんな時には初心に帰るのも一つの方法だと考えた。
私にとって原点の釣りとは何かはわからないが、源流に立ち入って清らかな清流を堪能してみようと思う。狙うは私にとっての幻の魚ブルックトラウトだ。
桜前線極東に到達!
5月の中に入り、ようやく道東にも遅い春を迎えようとしている。早い年には連休に咲くこともあるのだが、今年はやけに遅いようにも思える桜前線。自宅前の推定樹齢50年の桜の樹も満開を迎え、春の足音がどういったものかを一年ぶりに思い出す事が出来た。
回復に向かうか?清流のバイカモ
ベイトタックルを覚え始めた頃に幾度も訪れたポイントがある。一年中水温と水量が安定し、大きなサイズは期待は出来ないが、そこそこに魚影が濃い水系。対象魚としてはニジマスやオショロコマがメインでヤマメは少ない。さらに数は少ないが今回のターゲットでもあるブルックトラウトが狙える貴重なポイントだ。
だが、
久しぶりに訪れたポイントは私が記憶する所の様相とは少々違っていた。そこにはギッシリとバイカモが覆い茂っていたのである。一時的に減少傾向にあるようにも思えたが、どうやらそうでもないようである。
バイカモとは
バイカモ (梅花藻、Ranunculus nipponicus var. submersus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草の水草で、イチョウバイカモの変種のひとつ。ウメバチモという別名もある。ただし母変種のイチョウバイカモを広義のバイカモとして扱うこともある。なおバイカモ類と言う時には、バイカモ亜属(Subg. Batrachium)の各種のことを指す。冷涼で流れのある清流中に生育し、初夏から初秋にかけてウメの花のような白い花を水中につける。葉は濃緑色で分裂し流れに沿って1m程に伸びる。静水では育たず水槽での生育も困難。山菜として食用にもなる。
Wikipediaより抜粋
近年全国的に減少の一途をたどるバイカモ。ここ北海道でも例外ではなく、北海道RDB(レッドデータブック)希少種にも記載されている。当初は水鳥やエゾシカなどの食外も懸念されていたが、どうもそれだけでは無いらしくバイカモの生育を妨げてしまうような土砂の流入や水質の変化なども影響している様子。この件に関しては調べれば色々と出てきます。各方面での調査も実施されており、おおよその原因は突き止められてはいるのではないでしょうか?
私には難しいことは解りませんが、人為的なものも多少はあるのでしょうけれども、このような変化も一時的な環境の変化に過ぎず大きな自然の流れの中ではほんの小さな一部分にしか過ぎないのかもしれません。勝手な憶測です。単に釣り人目線からすれば、綺麗な景色がいつまでも守られて存在し続けることを願うばかりだ。
過去記事より抜粋
と、過去の記事にも記載させていただいた内容だが。私の目から見てもハッキリと分るくらいに減少傾向にあったバイカモが復活してきているようにも見て取れる。やはり一時的な減少や増加については自然の経過時間の中ではほんの些細なことなのかもしれない。
では、魚たちはどうであろうか?
小ぶりなオショロコマ群
ネットが大きいのではない。魚が小さいのだ。
とてもかわいらしい魚体に心を癒される。
バイカモの隙間には必ずと言っていいほどにこのような個体が顔を出すのだが、肝心の幻は思うようには当然出て来てはくれない。
?まさかな・・・
あまりにもブルックを釣りたいが為に本当に幻を見てしまったかと目を疑った。もともとブルックトラウトは北米原産の外来種だ。オショロコマやアメマスといった在来種と異種交配を行い種全体が絶滅してしまう事もある為、今では再放流は禁止となっている・・・はず。
この画像の個体・・・混ざって、る?
ブルックトラウトの明確な区別の定義には朱点に青の縁取りと背びれには明確な虫食い模様がある事だが。一見オショロコマにも見えるこの魚体には青の縁取りと背びれにも虫食い模様がくっきりと・・・見えるようだ。
まさか?
見なかったことにしよう・・・(;^ω^)
数年ぶりの純潔に会いに・・・
やっと会えました純潔種であるブルックトラウト。特定外来種ではありませんが、外来種です。今は放流事業は行っていないので細々とこの源流域で生きながらえている。心配なのは異種交配だが、移入後100年はとうに超えているので魚にとっては大きなお世話かもしれない。個体数の増加や減少を繰り返しながらこれからもこの清流で世代交代をしていくのでしょうから。
釣りを終えて
久々に源流域の釣りを堪能できた。またもう一つの幻でもあるブルックトラウトにも会う事が出来た。過去の記事にも記してはいたが、このブルックトラウト(カワマス)は環境の変化には滅法弱い種類の生き物らしい。その環境に弱い種が100年以上も生息していられるこの水系の希少度とは計り知れない物であろう。
だが、その現状現況は殆どの人が知らず、わからないままに何時かは破壊されてしまうのかもしれない。いつまでも残り続ける事を切に願う。
カワマス(ブルックトラウト)水中動画
本日のタックル
ロッド スミス インターボロンX6フィート4インチ
リール シマノ カルカッタコンクエスト51
ルアー バイト5g
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