目 次
6501CS Rocketの入手で可能となった改造
2019年4月
ABUアンバサダーの改造も、その6まで来てしまった。これで本当に最後にしたいと思う。
前回の投稿↓
2011年12月の投稿から、実に7年以上の歳月が流れている。私もすっかりオジサンとなってしまった。
いや、もとからオジサンか?
ま、どうでもいいか・・・
前回までの改造は、4000番のパーミングカップ仕様で、そこまででも普通に使用するだけであれば十分に機能する。実に使いやすいリールであったのだが、やはりパーミングカップのデザインが気に入らない。そのデザインが好きな人には大変申し訳ないと思うが、悔いが残るといえばその通りなのである。
7年も使っていて頭によぎるのはいつもそんな事ばかりだ。
遂にと言うかやっと今回、中古ではあるが新品同様と言っても良いくらい程度の良い6501CSが手に入ったのをきっかけに、完全にクラシックスタイルの4501を再現したいと思う。
構想の最終形態へいざチャレンジ!
改造モデルと6501CSの比較
左が6501CS 右が4501風改造モデル
もうご存知かと思うが、アンバサダーの6000番、5000番、4000番は単純に幅が違うだけでフレーム、スプール、ウォームギア以外は殆ど流用できるパーツで構成されている。よって3コイチで組み上げた4000番パーミングレフトの改造モデルを、新たに6501のサイドカップを取り付けることで完成形とさせたい。最終的には4個のアンバサダーで一つを組む4コイチの実現となる。
では6501CSとは、どういった機種であるか?
詳細は以下の通り
- 自重(g):395
- ギア比:5.3:1
- 最大ライン巻取(cm):65
- 最大ドラグ力(kg):7
- ラインキャパシティ/0.35mm/約4.5号:255m
- ラインキャパシティ/0.405mm/6号:200m
- ボール/ローラーベアリング:2/1
- 主な対象魚:バス、ライギョ
これに加えて6000番にはラインアラームが装備されている。
改めて今回の改造に、なぜ6501が必要だったのか?と言う事になろうかと思うが、それは特には理由はない。左巻きのクラシックモデルのアンバサダーであれば、はっきり言ってどの機種でも問題はなかった。
問題はないのだが、色、カラーは何でも良いとはならなかった。
アンバサダーと言えばレッド、赤である。と言う人もいるだろう。
いやいや、ブラックだろう。
いやいや、シルバーだろう。
いやいやオレンジ、パープル、ブラウン・・・
と、人それぞれの好みと拘りがある。
私はと言うと、4501は既に純正シャンパンゴールドがあるので、できれば既に完成している改造リールのようにシルバーが良いだろうと思っていた。
が、無い。
特に左巻きモデルは希少価値が高い為か、単に出荷台数が少ない為か現物のリールが、新品もさることながら、なかなか中古市場にも出てこないのである。
今回の改造にはウルトラキャストタイプのサイドカップが手に入れば良かったので、5501でも6501どちらでも良かったのだが、選択肢がないままに、7年と言う月日が流れてしまった。
そんな時に出てきたのがこの現行アンバサダー6501CS Rocket ブルーグレイである。ラインアラームについては使うことは無いだろうと思ったが、この色と質感。一目惚れしてしまった。
ABU6501のラインアラームとは?
ラインアラーム用スイッチ
ラインアラーム機構
この大きなギアの歯はこの為にあったのかと初めて分かった。
アラームというほど綺麗な音色では無かった事に、少し残念な思いがした。
私は今後も使うことはないと思うが、トローリング時や仕掛けのセット後に、この音が鳴り響いた時の胸の高鳴りを、一人の釣り人としてどうしても想像してしまう。釣り師というものは何時でも大物を期待してしまうものだ。この6501も当然大物を釣り上げるための物である事は容易に想像がつく代物。必要な人にとっては、このアラームも釣果を上げる為の道具の一つでしかないと思う。私のような人間にはその光景を想像するしか出来ない事に、そしてその機能をフルに活かし切る釣りが出来ないと言う意味でも、少なからず寂しさを覚える。そして、このリールに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
いつもの事ながら前置きが長くなってしまったが、早速部品交換作業に移りたいと思う。
アンバサダーのハイギア化
まずはギア交換。
改造アンバサダーに使用していたギア比6.3:1のピニオンとメインギアを使わせてもらう。ウルトラキャストモデルの標準は5.3:1のギアとなるので、これでかなりのハイギア化となる。ちなみにオールドの標準ギア比は3.8:1となるので、渓流のトラウトフィッシングには少々使いづらいところがある。
ハイギア6.3:1
左が標準5.3:1 右が6.3:1
見た目あまり変わらないと思うが、ピニオンのギア数の違いがわかる。
左が6.3:1 6点ブレーキ用 右が5.3:1 2点ブレーキ用
ここで注意したいのが、今回の改造では6点遠心ブレーキが必須となる。それはピニオンの形状によるところで、ブレーキ側のツメの深さにより、浅い物と深い物とに分かれる。
つまり、ハイギヤ化による部品の交換にはメインギア、ピニオン、ブレーキと3つをワンセットで考えなければならない。間違えてしまうとリールが正しく機能しない事になるので注意したい。
交換部品
これらが6501のサイドカップ以外に必要な部品の数々。
今回で新たに追加したパーツは以下の二点
- コグホイール 2ベアリング
- ウォームシャフト 2ベアリング
コグホイールの取り付け
自作針金クリップが一番安定した固定方法だ。
取り付けに関しては過去の記事を参考にしてもらいたい↓
ウォームシャフトの取り付け
4000番のシャフトなので、当然短い仕様となっている。
左右のガタを無くすためのシム。この働きは見た目よりも非常に大きいものだと思う。
こちらについても過去の記事を参考にしてもらいたい↓
改造アンバサダー4501化終了 最終完成形!
ついに完成!長年の夢叶う!といってしまうと大げさかかもしれない。
しかし、アンバサダーレフトハンドルマニアの方にとっては憧れの機種ではなかろうか?少なくとも私はそう思う。4000番左ハンドルは日本国内でシャンパンゴールドの1機種しか販売されていない。海外仕様では数種類生産されていたらしいが、詳細は定かではない。左ハンドル用の4000番を使おうと思ったら必然的に選択肢は一つしかないのが今の現状である。
私が何故に左ハンドルに拘るのかと言うと、単に不器用であると言う事だ。右利きであるのでキャスティングは右手によるもの。キャスト後、即座に左手で巻き上げる。ただそれだけ。
当然左手ではキャストが出来ないし、キャスト後に左手に持ち替え右手で巻き上げる事も出来るかもしれないが、それにはリスクも伴う。
慣れない左手でのロッドアクションや、持ち替え時のバックラッシュにも気を使う。
とにかく、右利きの不器用な人間にはレフトハンドルのベイトリールが必要なのだ。
なのに、4000番にはただの1機種しか存在しなく、すでに生産終了となっている。
過去に生産された4501Cと今回の改造リール
何のことは無い。ABUが4501を作って販売さえしてくれたのなら、ここまで手間暇かけなくて済むことなのだが、それはかなわない夢で終わってしまうのか。
今回の改造については、出来るからやってみたのではなく、自分自身にとって都合の良いリールの追及をした際に行き着いた場所がここである。と言う事だ。
これは私にとって使いやすいリールであると言う事で、万人に受け入れられるリールではない。現に4000番のリール、特に左巻きは不人気である。と言うのが市場の反応だろう。
だからABUは作らないのかもしれない。
だから私は作るのである。手間暇かけて。
ここまで犠牲になったリールは4つ
- 5501C3 フレーム分解により復元不能
- 4601C3 フレーム分解により復元不能
- 4601C4 復元可能
- 6501CS Rocket 復元可能
以上 改造は自己責任にて
ABUアンバサダー改造パーツ一覧
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