ブラウントラウト 標津川 武佐川

標津川支流武佐川水系

2019年4月

先日、ふと立ち寄った武佐川。ここ数年釣りに訪れていなかったので、ヤマベの禁漁期間が変っていた事に気が付かなかった。

中標津 武佐川

武佐川

武佐川のヤマベは周年禁漁とだけ覚えていたので、一年を通して釣りのポイントとして対象としていなかった。

そういえば、久しくヤマベを釣っていない。釣って良い物であれば、釣ってみたいと思うのが釣り人である。

ただ、期間的には釣りになるような期間ではない。結氷期の1月から雪解け雪代が収まるのが4月の中旬ではないかと思う。

一年を通して、ほんの一瞬だけのチャンス。はたして見る事が出来ますかな?

生命感あふれる春の川の様子

ウグイの群れ橋の上からはウグイの群れを発見できた。

ウグイの産卵期は春から初夏にかけてなので、ちょうど今まさに、と言う所でしょう。

アメマス

こちらは小型のイワナかアメマスか?

フクジュソウ

福寿草(フクジュソウ)

山肌には一部雪が残ってはいるが、気温も17℃を越える陽気に、ここ道東の地にもやっと春の訪れを感じる事が出来た。

武佐川

武佐川上流域

武佐川

水温は11℃。様々な川魚の適水温であろう。

これはかなりの期待が持てそうだ。

水量豊富な上流域、いきなり顔を見せたのは?

武佐川

数年前に訪れた時とは少々川の形は変化していたが、河原があり流木などの障害物も適度に散らばり、要所要所には魚が定位していそうなポイントが点在していた。

武佐川

この様な渓流釣りにはもってこいのポイントが、次から次へ現れるのが、ここ武佐川の醍醐味ではないだろうか。

ニジマス

最初に顔を見せてくれたのはパーマークがうっすら残るニジマスの幼魚。

なんともかわいらしいサイズだが、こちらは外来魚となる。とは言っても、ニジマスはすっかりこの土地に定着してしまい、外来の生物だと、ともすれば忘れてしまいそうになる。

お目当てのヤマベの姿は、いまだ確認できず。

思いもよらぬ者の存在 ブラウントラウト

最上流域での釣行に見切りをつけて、やや下流側へとポイントを変更してみた。

武佐川

少し川幅が広くなり、障害物により形成されているカーブの深みも、鋭くえぐれている。

特に大物を期待している訳ではないので、タックル的にはややライトな物をチョイスしている。普段大物用にと使用しているタックルから見てライトな仕様とはなっているが、このタックルでも十分に大物にも対応できると私自身は思っている。

本日のタックル

  • ロッド スミス インターボロンX 6フィート4インチ
  • リール シマノ カルカッタ コンクエスト51
  • ルアー 4~8g スプーン ミノー各種

武佐川

画像ではちゃらちゃらな浅瀬のように見えるが、障害物の流木付近はどっぷりと深い淵がしっかりと形成されている。水量もあり、川水はよく透き通っている。

この様なシチュエーションと言うものは、釣り人でなければ解らないと思うが、心躍り胸が高鳴るものである。

しかし、

次々に待ち構えている大場所を消化していくも、一向に魚影が確認できない。

おかしい・・・

上流側には、釣る事こそ叶わなかったが小さな魚影は相当数確認できている。釣りがへたくそなので、食わせが出来ずにチェイスのみの確認ではあるのだが。

より大きなこの深みの数々に、何もいないわけがない。

ここで釣り人の妙な感がはたらく。

大場所で何も出てこない時は、とにかく疑う事。

私の釣りがそうなのか、自然の状況がそうなのかは判らないが、大概そのような状況では大物が潜んでいることが多い。

今この瞬間がそうなのかもしれない。

ヤマベ釣りのお気楽モードから、一時大物釣りモードへと切り替わるのが自分でもわかる。

釣法はいたってシンプル。ルアーを深く沈ませ、送り込み、狙いのポイントでキープ。過去にもこの方法で数々の大物を仕留めてきた。

今回はどうか?

下流に向かって左へ曲がっている緩いカーブ。手前内側は浅く対岸は流れに押され崩れ落ち相当深くえぐれている。そのさらに下流側には流木により形成されたいかにも大物が隠れ潜んでいそうな障害物がある。

中層から上層でのルアーには案の定、何のアタックも見られない。普通に深みを探るも何も出てこない。

そんなわけがない。

いる。

ここには何かいる。

8gのBUXスプーンを対岸の流心へキャスト。下流側へ沈みこませるには8gのスプーンはあまりにも軽すぎる。しかし、ここはあえてルアーを重くすることはせずに、小型のシルエットで攻めてみる。

それはなぜか?

上流側で見たサケ稚魚であろうか、まだ5cmにも満たない稚魚の群れを確認していたからに他ならない。

ルアーを沈め、リールのクラッチは戻さずにスルスルとラインとルアーを送り込む。

送り込み、送り込み。

まだ、まだ、と自分自身に言い聞かせ。

ここだ!

と言ったところでリールのハンドルを回しクラッチを戻す。

そしてキープ。

1.2号のPEのラインは、太い流れに押されることなく程よくルアーを沈みこませてくれている。

川の中は深く見えないが、ゆっくりとターンして最深部でステイしているか?

と思った瞬間!

ドスン!

来た!

来た来た!

まだ何かは判らないが、大物には間違いない。

季節的に釣ってはならないサクラマスかもと頭をよぎったが、それはすぐにも違う魚であると確認できた。

うっすらとオレンジ色の魚体が深みの底に見えたからである。

何だ?

オショロコマか?

はたまたスーパーウグイか?

いずれにしても自身の記録魚になろうサイズであることに間違いはない。

胸が高鳴るどころの騒ぎではない。ドキドキがハンパない。

6フィート4インチのスミスのロッドが、いままで曲がったことが無いくらいの所から曲がっている。

これだから釣りはやめられない。

ヤマベ釣り用に用意したネットは、はっきり言って役に立たず。

やっとの思いで浅瀬に寄せたその魚体は?

ブラウントラウト

?ブラウン?トラウト?か?

そう、ブラウントラウトだった。

ブラウントラウトとは

学名 Salmo trutta(サルモ・トゥルッタ)
英名 Brown trout(ブラウントラウト)

ニジマス同様、北米原産と思われがちだが、原産地はヨーロッパ北部、アイスランド、イギリス、ドイツ、イタリアなどから中央アジア、北アフリカなど。北米には1883年にドイツからミシガン州に入り、その後食用と釣りを目的に、国と州によってアメリカ各地に広がった。日本への移入は詳しくはわかっておらず、カワマスの卵に混じって移入されたのが最初だと言われている。

カワマスのルーツについて書いた記事がこちら↓

ブラウントラウトの食性は極めて貧欲で、魚食性であるが水棲昆虫や陸棲昆虫もよく捕食する。夏期にはセミやハチなど、水面に落ちてきた昆虫なども食している。

生息域は広範囲で、現在は栃木県中禅寺湖、長野県、秋田県、北海道支笏湖他、いくつかの河川で確認されている。自然産卵による稚魚の発生も確認されているが、局所的に共食いも確認されており、爆発的な増殖には至っていないのが現状である。適水温は20℃以下で降海型と河川残留型とに区別される。


ブラウントラウト

 

ブラウントラウト

 

ブラウントラウト

 

ブラウントラウト

 

ブラウントラウト

本来この標津川水系にはブラウントラウトは存在しない。外来種であることに間違いはない。

北海道でも道央、道南、支笏湖などでは、ここのニジマス同様ある程度当たり前に確認できている魚種ではあるのかもしれないが、少なくとも私の地元の河川で確認できたのはこれが初めてである。

十数年前にもこの水系でブラウントラウトが生息しているとの噂もあったが、確かな情報は確認できずに今日に至っている。もしかしたら根室振興局や標津漁協には、既にその情報はあったのかもしれないが、私の周りでは確かな情報を持つ者はいなかった。

生態系をも崩壊させてしまう魚かもしれないが、この強い引きと獰猛さ。いけないとわかってはいるが、釣り人として魅力を感じてしまうのは、あまりにも罪深い事なのかもしれない。釣り人としては複雑な心境だ。

それにしてもヤマベはいったいどこにいる?

ポイントを変えてのぞむ本気のヤマベ釣り

ヤマベを釣る。と言う目標はいまだ達成できず。

同じ水系でのポイント探しに四苦八苦する。

オショロコマ

オショロコマ

オショロコマ

 

イワナみたいなオショロコマを何とか見つけ出す事は出来たが、肝心のヤマベには会えなかった。

武佐川でのヤマベ釣り。難易度高し。

釣りを終えて

武佐川

今回の釣りを終えてわかったことが三つ
  • 標津川支流武佐川でのヤマベ釣りが期間限定で可能である事
  • 武佐川にブラウントラウトが潜んでいる事
  • ヤマベ釣りの難易度が高い事

    武佐川でのヤマベ釣りについては、看板の設置から察するに、私が知らなかっただけで随分前から可能だったことが伺える。今年のチャレンジはこれにて終了となってしまったが、来年はフライフィッシングでより高確率な釣法で臨んでみたいと思う。

    ブラウントラウトについては、正直複雑な心境である。私は研究者ではないので、その種がこの水系に及ぼす影響がいか程の物であるかは想像できない。しかし、在来の種に影響を与えてしまうであろう事は間違いない、とは思う。よって、あえて今回はポイントとなる河川の名称を伏せることなく公開しようと考え付いた。皆で捕って駆除しよう、と言う事ではない。一人の釣り人としては、この事実を受け止めるしかないのが現状である。

    そして、ヤマベ釣りは私にとって難易度が極めて高いと言う事がわかった。

    あと、ヒグマ対策。

    今はまだ4月。草木の葉も少なく、遠くまで見通せるのが良い。このポイントに限ったことではないが、夏には背丈ほどのフキやイラクサが生い茂り、入渓を困難にさせる。すでにヒグマの目撃情報もあり、ヒグマ対策は入念に行ってから臨むようにしたい。

    追記

    この記事の公開から数日で多くの方々から標津川水系のブラウントラウトについて情報をいただきました。

    やはり、かなり前から釣果情報があったようです。それも武佐川支流ではなく、標津川本流にも数件の情報が寄せられました。完全に増殖し、生息域が拡大しつつあるようです。

    もうこうなってしまっては完全に受け入れるしかないようですね。

    千歳川 魚種

    千歳川 魚種

    先日『サケのふるさと 千歳水族館』に行ってきましたが、千歳川おさかな図鑑というポスターにしっかりとニジマス、カワマス、ブラウントラウトと記載されていました。国外外来種という記載はされていましたけども。

    釧路川などでは海からの行き来もあるようなので、この生息域拡大は止められるようなものではないのかもしれません。

    他にも情報がありましたらご一報ください。よろしくお願いいたします。


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    コメント一覧
    1. kai より:

      失礼します。ブラウン凄いっすねー!自分も根釧に住んでいますが、やはり標津川河川にはブラウンが確実に生息してるみたいです。自分の父さんも標津川河川の下流域でブラウン上げてますし、ブラウン上げた情報も聞いたことがあります。十勝の方へブラウン狙いにいきましたが、あの引きとチェイスは忘れられないです!いつか自分もこっちの方で上げてみたいですね!ちなみにブラウンはキープされたのですが?もしこのブラウンにペアがいたら増殖してる可能性もありますね大きいですし、とりあえずナイスフィッシュです!!

      • kaiさん、コメントありがとうございます。
        やはり、ブラウントラウトの生息域は標津川水系で拡大の一途をたどっているようです。
        私は初めて釣って。今まで自分の目で確かめた事が無かったので半信半疑でしたが、それは確かなようです。
        何にしても珍しかったので、キープはしておきました。駆除的なものではないです。

    2. ウミンチュ より:

      釣り師 さん。
      どうも。こんにちは〜。

      平成から、令和に変わりましたね。令和元年1発目のお魚ひとまずはおめでとうございます㊗️
      立派なブラウントラウトですね〜。魚体も体色も美しいです。
      しかしながら、こんなに素晴らしい魚も外来魚とは、なんとも外様釣り人からしたら言葉に出せませんね…口出ししているようで…。一つそれらに当てはまらずに言える事とすれば、さまざまな河川魚類を受け入れる北海道の自然環境は、本当に素晴らしいに尽きます。北海道の河川魚類よ永遠に…。

      • ウミンチュさん、こんにちは!
        突然ですが、サイト移転をいたしました。URLも変更しましたので、今後ともよろしくお願いいたします。
        令和一発目の釣行はこれからです。ブログ更新がたまたま令和初日になってしまいました。
        でも、驚きました!ブラウンの引きはハンパないです!
        これからも、あちこちで釣果情報が聞かれるようになるのかもしれませんね。

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