目 次
運命の川、風連川との出会い
中標津町から根室方面へ向かう国道243を横切る形で訪れるこの風連川。私の風連川通いは、この一匹のアメマスから始まりました。
それまでフライフィッシングでは思うような成果が得られないまま試行錯誤を繰り返していた日々、やはりフライでこの川は難しいのでは?と思い始めた頃、ダウンで流した私のフライに突然ヒットして来ました。
大きさより何より「へぇ~、フライでも釣れるんだぁ」なんて、一緒に釣行していたルアーマンも感心したものです。それからここへ通う日々が始まりました。
アメマス釣りを始めたばかりで、魚の行動パターンがつかめないまま一年を通してこの風連川に通い詰めました。氷が落ち始める5月の初めから春、夏、秋、初冬と、季節の移り変わりと共に変化する川の様相を背景に、風連川の魚達との戯れる日々・・・
アメマス以外にも、ニジマス、ウグイ、ヤマメ、そしてイトウ。私の当初の目標はフライで「イトウを釣る」事でしたので、まずは川を知り尽くす事から始めました。
この風連川は私こと『へたくそ釣り師』にとって、釣り人生の集大成と言っても過言ではありません。初めて訪れた時は、中学校2年生の時です。
そして初めて訪れて、いきなりヒットさせたのがイトウです。
その時はフライではなく、ルアーだったのですが衝撃的でした。
幻の魚と言われるイトウを小さいとはいえいきなり釣り上げてしまう自分自身に、この川との運命みたいなものを感じずにはいられませんでした。ゆったりと流れる漆黒の川面に、未だ潜む大物との出会いに期待と不安を胸に抱きつつ、フィッシングと言うものを通じて、少年は大人へとそして『へたくそ釣り師』へと成長したのでした・・・
まずはここから・・・
ここは駐車場もあり、比較的容易にアクセスできるポイントとしてあまりにも有名な所です。しかし風連川は、地元の人しか知らないような穴場もあるとの事ですので、まずはここを訪れて、地元の人と仲良くなることで、穴場を教えてくれるかもしれません。
近くには別海町の市街もありますので、食料調達にも便利です。
皆さんにも未だ残る秘境と幻の魚イトウに出会う事が出来ますように。
釣れるまでが面白い
このくらいのサイズのアメマスがコンスタントに釣れる様になると益々風連川がおもしろくなって来ます。
春、秋にかかわらず、時期的に間違えなければ、相当数のアメマスの群れに当たることもしばしば。この日も、同じフライ、同じパターンで、北海道のネイティブトラウトでもあるアメマスを数多く釣り上げることが出来ました。
アメマスを釣る時に、特に興味をそそられるのは、やはり季節の移り変わりで釣れるアメマスの体色や模様が様々に変化する事と、その日その時の効果的な攻略パターンが日々変化することです。
当時、風連川に効果的なフライを熟知している人が、私の周りにはほとんどいない状態で、手探りでの釣行が続いて行きます。2~3種のフライパターンを1ヶ月試し、またさらに違うパターンを1ヶ月・・・と言った具合に次々と試していきました。
一年が過ぎるころには、ある程度のパターンは統一されていき、最終的には4パターンのカラー違いに落ち着きました。他にも効果的なパターンが存在するのでしょうけど、自分で探り当てたパターンで狙いのアメマスを釣り上げる事の幸せを多数体験することが出来ました。
気まぐれな、ここ風連川のアメマス達をこれからも追いかけて行きたいと思います。
釣果が出るまでの苦労がある
実績やアメマスの行動パターンを先読みする事で、徐々にではありますがサイズが上がってきました。アメマスは一度釣れだすと、計ったように次々と同じようなサイズの魚が連れますが、そんな中でもポイントや使用するフライを変えてみることで、数やサイズが劇的に変化します。
それでも何をやってみても全然ダメな事は多々あるのですが・・・。
この広々としたフィールドで、ダブルハンドの13フィート8番のロッドをフル活用出来るのは中標津周辺ではこの風連川だけだと思います。
そして、確実に釣果を上げられるのもこの風連川だと思います。
フルキャスト、ビックファイトって、気持ちのいいものですね!
風連川の必勝パターン(あくまでも私の)としては、マラブーを使ったウーリーバガーです。色はその時の川の状態にもよりますが、ナチュラル系の色が殆どです。
流し方次第で何にでも見えるのでしょうね、殆どこれでオッケーでしょう。しかしながら、さすがアメマス、当然通用しない事もしばしば・・・
そんな時は潔く諦めて帰り支度・・・
なんてのは冗談で、ソフト系のマラブーがダメな時は、まったく逆のハード系で攻めます。色もキラキラなボディーにティンセルを巻いたやつで・・・名称不詳(-_-#)
一般的なウェット系。それでもだめなら・・・アメマスアキラメマス。
春の陽気のアメマス達
私は秋のアメマスより春のアメマスの方が好きです。長い冬の後、ようやく川の氷が落ち始め、「待ってました!」とばかりロッドを車へ放り込み、この風連川へ向かうのです。
なんと言っても春のあたたかな陽気に包まれて、久しぶりにアメマス達とのご対面・・・
寒い冬を乗り越えてきたアメマスに「元気だったかい?」なんて声をかけたくなりますね・・・これ位のサイズだと「やたっ!」って感じでしょうか。
へたくそな釣り師としては、その日は満足げに帰宅できるのでした・・・
気のせいか、春のアメマスの方が色合い的に綺麗な印象があるのですが、上りと下りでアメマスの表皮に影響が出るのでしょうか?何方かご存知の方がいらっしゃったらご一報ください。
フライフィッシングで釣るイトウ
風連川でのフィッシングスタイルは人によって様々で、ルアーマンが大半、で、その次は餌釣りでしょうか、フライマンはほんの極僅か。
私自身も正直ルアーをやっていた頃は、本当にフライでこの川釣れるの?なんて思っていたものです。しかしながらやってみると、なかなかどうして・・・
釣れるじゃぁ~ないですか・・・
フローティングラインで川岸をアウトリガーで狙うもよし、シンキングのダウンクロスで狙ってもよし、この川のフライフィッシング的キャパシティーは計り知れないものがあると思われます。
フライフィッシングでのイトウチャレンジ!
そして、これが念願の「イトウ」です。サイズは30cm。この魚をフライで釣り上げるのに丸3年かかりました。当初の目標の達成の瞬間、率的にはアメマス100匹釣れば、イトウが1匹釣れるか釣れないかの確率だと思います。
実際にイトウを釣ってしまうと、ググッっときたら「ん?・・・イトウか?」
なんて勝手に期待してみちゃう自分に、ちょっと気恥ずかしさを感じずにはいられません。
「今度こそ、今度こそイトウか?」と何度祈ってみた事か、それでも釣り上げてみるとアメマスなのです。
釣りのグレードを上げすぎると、人は贅沢になってしまうものですね。
すばらしいアメマスを釣り上げても、さらなるイトウに期待してしまう・・・
釣り人って本当に悲しいものですね・・・
単独釣行での悩み
一人での釣行中、毎度思うのですが、型の良い魚を釣り上げた時、シャッターを押してくれる人がいないのです。どうしたものかと考えてみても、いないものはいないのです。
実はこの写真・・・一人で撮って見ました。
案外ちゃんと取れるもんです。
当時、デジカメを持っていなかったので、現像してみて初めて「あぁ~、ちゃんと撮れてるなぁ~」と思うのでした・・・
なんと寂しい釣り人か・・・
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