ABUアンバサダー4501Cリールメンテ オールド5001Cとの比較

希少ABU4501Cシャンパン

2019年2月

ABU4501C

今回はリールメンテナンスの実施。

日頃お世話になっているABUアンバサダー4501C、冬期間に限り私の相棒となる。

ABU4501C

何故に冬期間でのみの使用かというと、大きさ的にも重量的にも申し分ないのだが、一番はラインキャパシティだ。

北海道の冬期間の釣りはマイナス気温での釣行が当たり前となる。当然ガイドも凍り付き、使用するラインは必然的にナイロンラインを選ぶことになる。

3号ラインが私のお気に入りだ。4号では太く低気温では固くなり癖がつく。また2号以下ではガイドの氷や岸際の氷等のハードな使用には心もとない。

普段使用する5000系のアンバサダークラスになると、スプールの軸が細く深く幅が広いので、ラインを余計に多く巻くことになる。するとスプールの自重が嵩み、軽めのルアーのキャストが難しくなる。

なので、ナイロンライン使用必須の期間に限り、この4501Cの出番となるのである。

希少な左ハンドルモデルの中でも異端な存在

クラシックアンバサダーの左ハンドルモデルと言うだけでも希少な存在なのだが、この4501Cは随所にその異端であるが故の仕様を垣間見る事が出来る。

まず、パーツリストでの比較が裏付けの証拠とできると思い、ネットで検索するが、出てこない。ピュアフィッシングジャパンのパーツサイトにも掲載されていない機種だった。

なので、4501Cの現物と5501系のパーツリストで比較してみた。

ABU4501C

4501C

ABU AMB 5501C

5501C 復刻版モデル

オールドABU5001C

オールド1972年製ABU5001C

まずはサイドカップのアンバサダーの刻印。ヴィンテージモデルのみに刻印される通称BigA。アンバサダーの頭文字Aが大きく表示されていると言う事。これは復刻盤はもちろん、オールドモデルの後期には無くなっている刻印でもある。

ABU4501C

4501C

ABU AMB 5501C

5501C 復刻版モデル

オールドABU5001C

オールド1972年製ABU5001C

ハンドル側の再度カップにあるリューズが頭でっかちのキノコ型。しかもマイナスの溝あり。このキノコ型はオールドアブの初期モデルに見られるリューズなのだが、マイナス用の溝はもしかしたらこの一機種だけなのではないかと推測する。

最後は、後で画像も出てくるが、復刻モデルには存在しないドラグのクリック機構が内蔵されている。これには私も驚いた。

オールドにしろ復刻にしろアンバサダーの部品は年代別に見るとかなり流用パーツが使われている。しかし、復刻左巻き仕様のドラグクリックは、やはりこの一機種だけの物なのかもしれない。

これら異端と言われる所以としては十分ではなかろうか?

ABU4501Cの外観、フットナンバー

ABU4501C

当然4000系の幅。5000系より少し幅が狭くなっている。

私はどうやらこの様なはぐれ物が好みらしい。

世の中に、一般的には認められていない・・・アウトロー的な存在。

ABU4501C

フットナンバー 080009/26と刻印されている。

私には何のことやら・・・

4501Cの分解作業

ABU4501C

右回りで緩む逆ねじ仕様。これは復刻盤は皆同じだろう。

ABU4501C

この辺も復刻5501Cと作りは同じ構造。

ABU4501C

かなり汚れている(;^ω^)

ABU4501C

ABU4501C

スプールの遠心ブレーキの取り外しには注意が必要。5500系6点式プラの遠心ブレーキとは違い1ミリ程度のリテーナーが抜け防止に組み込まれている。

ABU4501C

コグホイール部

ABU4501C

ABU4501C

ラインガイド部

ここもかなり汚れが付着している。

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

これがドラグクリック機構。復刻アンバサダーには組まれていない機構。

ABU4501C

この穴にスプリングが跳ねる事でドラグがキリキリと音が鳴る。なんとも素晴らしい。手の込んだ機構だ。

ABU4501C

最近の復刻版には無いクラッチリリーススプリング。クラッチアームにリターンスプリングが組み合わさっている。

ABU4501C

全分解部品、汚れはまだそのままの状態。

こうしてみると意外にも部品点数は多いのがわかる。

清掃と組み付け作業

何のことは無い、分解の作業の逆を清掃を行いながら組み付けていく。出来る事ならパーツリストで確認しつつ、組み付け作業を行うことが良い。その時に不良個所がないかも確認することをお勧めする。

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

ABU4501C

4501C

ラインガイド部。

よく見ると、ここにも異端のはしくれが存在していた。

通常の復刻アンバサダーのラインガイドは丸型ではなく角型が使用されている。小さなこだわりであろうが、私のような変人にはありがたい仕様となっている。

ABU AMB 5501C

ABU AMB 5501C

5501C 復刻版モデル

オールドABU5001C

オールド1972年製ABU5001C

 

ついでに言うと、再度カップを止める小さなビスもプラスドライバー用とマイナスドライバー用とで違う。ヴィンテージモデルはすべてマイナスドライバー用のビスなので、4501Cはそこまでこだわって造られたものと言う事がわかる。

 

ABU4501C

清掃完了。

4501Cメンテナンス完了

ABU4501C

きれいに仕上げることが出来た。これでまた冬期間の活躍が保証されたことだろう。

今回使用したスプレーグリス・オイル

ABUについて

ABUの歴史参考図書


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