マグネットブレーキの装着
ABUアンバサダー5501CSチューニング その３ からの続き
性能的に直接影響があるのはこれで最後となる。遠心ブレーキを完全にフリーにして、ブレーキに関しては、このマグネットブレーキに任せることにしようと思う。
これも装着は簡単。フレームのパーミングカップ側に取り付けて完了。既存のシャフトに付くようにしか付かないので間違うことは無い。
マグネットブレーキの仕組み
このマグネットブレーキの仕組みについては少々難解である。
磁石に反応する物質は鉄。しかしスプールはアルミで出来ているので、当然磁石には反応しない。ここが私の勘違いポイント。
当初、私はこのマグネットブレーキの作動に懐疑的であった。マグネットを使用したブレーキと言う事で、当然磁力によるブレーキシステムなのだろうと考えたのだが、まてよ、スプールは鉄で出来ていないぞと思い、購入を決意するまでに少々時間を要することとなる。
フレミングの左手、または右手、の法則はご存知であろうか？磁界と電流、力の相互作用の方向を表す法則である。ようはその応用であろうと考えられる。回るスプールの方向が力（動力）となりマグネットブレーキのネオジムが磁界を発生させているので、スプールの素材に電流が発生していることになる。本当かどうかはわからないが、そういう事らしい。
スプール側に電流が発生すると、当然磁界も発生し、スプール自身が回転し続ける事で、ネオジムの磁界とスプール側の磁界とが引き付ける力と跳ね返す力とが交互に発生し、結果ブレーキ力となる。回転が弱まるにつれ、ブレーキ力も弱まるという、これ以上ない都合の良いものとなる。
文章で表すと、本当にわかりずらい。実験動画があればわかりやすいのだが、それはまた今度挑戦してみる事にする。
逆Ｓ字ハンドルの交換
これが本当に最後の交換部品となる。リールのドレスアップには欠かせないハンドルのカスタマイズ。
今回使用したハンドルはこちら↓
このハンドルだけでベアリングが４つ使用されている。このリールは左ハンドルということなので、購入したものは逆S字ハンドル。
それは何故かな？
Ｓ字ハンドル 右用 左用
Ｓ字ハンドルに右巻き用と左巻き用とがあるのはご存知であろうか？
左巻き用のハンドルには逆Ｓ字、またはＺ型とでもいうのであろうか？Ｓ字ではないらしい。なぜだろう？
私はどっちでも使用にはまったく問題ないように思うのだが、以前から使用している4501Ｃには、やっぱり逆Ｓ字のタイプが装着されていた。どこで手に入れたかは思い出せない・・・
今まで気にしたことは無かったのだが、気にしだすと気になるものだ。右巻きはＳ字、左巻きは逆Ｓ字。
回転方向が逆になるので、正ネジ、逆ネジはあるだろうが、Ｓの向きは関係あるのだろうか？デザイン的なものだとしても、構造上どちらでも問題なさそうなものなのだが・・・
チューニング完了
4501Ｃと5501ＣＳロケット
無事にハンドルも装着完了。
これでゴールドのアンバサダー4000番と5000番が手に入った。
チューニングとしては、まだまだ煮つめる要素はあるのだろうが、加工よりも気軽にポン付け出来る事を優先に今回はチューニングしてみた。
細かな部品を追加で購入してみたが、後で気が付いたのだが、お得なセットがあった。↓
Abu Garcia アブガルシア用 改造パーツ 特盛セット 4000-6000番用 (5000番用)
これで一通りチューニングは完了したのだが、もう少しスプールに選択肢があると助かると思うのは私だけであろうか？
Btrap製の物は既に入手不可能で、現在入手できるものとしてはアベイル製のスプールのみとなる。好みやラインキャパの問題で、なかなかに限られた選択肢となる。
また、クリックアンドコグＰＯＭのベアリング化も期待したい。そこが実現するとアンバサダー単体で12ベアリングが可能となる。
最後までご覧いただいて言うのもなんだが、ここまでしなくても通常使用ではノーマル状態で十分だと思う。あくまでもポン付け気軽なチューニングとしてここまでできますよ、というくらいの参考にしていただくと助かる。責任はもてないので・・・
今後このリールの使用中に出た問題個所については追記と言う形で追加していこうと思う。
これでファクトリーチューンに追いついたか？または、すでに追い越してしまったか？
何にしても新しいリールを手に入れた時は、次使う時が本当に待ち遠しく思うものである。
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