
2016年9月
目 次
念願の斜里岳チャレンジ!
2016年の北海道は記録的な長雨で6月頃からまともに太陽を見た記憶がありません。今年も色々な山に登ってみたかったのですが、天候が一向に回復しません。やっと安定したかと思ったら、もう9月の中旬です。北海道の短い夏を返してほしい・・・
2016年3月頃の斜里岳
斜里岳への思い
私にとって斜里岳は特別思い入れの深い山であります。私の釣りの恩師でもあるON氏と共に釣りに出かけていた少年時代、私自身まだ車の免許を持っていなかった頃の話です。連れて行かれたフィールドの殆どに気が付けば斜里岳が圧倒的な存在感でこちらを見下ろしていたものでした。私の少年期の古い釣りの記憶の中には常に斜里岳が存在してたものです。私にとって釣りと斜里岳はその頃から切っても切れない関係だったのかもしれません。
いつかは登ってみたいものだ・・・
と、思い始めたのはいつの日か定かではないが、40歳を過ぎた今、万感の思いでチャレンジします。日本百名山の一つ斜里岳へ・・・
斜里岳とは
『斜里岳(しゃりだけ)は北海道の知床半島にある火山。標高は1,547m。斜里岳道立自然公園に属し、日本百名山に選定されている。清里町の観光スポットの一つである。』
とある。ウィキペディアより抜粋
山小屋『清岳荘』
登山ルートは
斜里岳の登山道には、清里コースと斜里町寄りの三井コースとがある。私は迷わず一般的な清里コースを選択しました。上りの沢伝いと下りの尾根伝いが魅力的だったからです。
日本百名山、初チャレンジと言う事もありますが、今回は何より単独での登山となりますので、山小屋にて色々と情報収集いたします。
万が一の不測の事態に備え、携帯トイレを購入(500円)。合わせてガイドブックも購入しました(300円)。駐車場料金(100円)と朝トイレ(100円)合計で1000円ほどの出費です。
山小屋清岳荘にいた管理人のおばちゃんに色々と話を伺う。まずは携帯トイレの使用方法。何のことは無い、開けて用を足し縛ってお持ち帰り。それだけ、難しくはないですね。上二股ポイントにブーステントがありますので使用してくださいとのこと。そして登山ルート。ここ数週の大雨でやはり沢の水量は多めで、ルートの選択は下二股ポイントでよく考えて判断してほしいと言う事でした。無理だと思ったら時間はかかりますが、新道の熊見峠ルートで登ってください、との事。慣れた人で往復7時間から8時間を見てくださいと言われました。
ん~、やはり状況を見てから考えますか・・・
いよいよ登山開始!
登山者名簿に名前を記入して、いざ挑戦!開始時刻は7時50分!標高は670m、五合目からの遅めのスタートです。
沢登と言われる所以。
水量はやはり多いのか?
ルート確認はしっかりと
下二股 六合目 標高845m
まだまだ体力十分。あっという間に下二股。
登っていて気付いたのですが、この斜里岳、今何合目かの標識がありません。もちろん標高の標識もほとんど見当たりません。事前にガイドブックを読んではいたものの、詳しい数字的なものは頭に入れていませんでした。背中のバックからさきほど購入したガイドブックを取り出せば良いのでしょうけど、不案内だなぁと自分勝手に解釈し、また登り始めました。
そして、案の定・・・
ルートを間違えました。
下二股の看板から上がったところから二手に分かれています。私のように間違えた方も何人かいました。あぶない、あぶない。
よくよくガイドブックを参照する事をお勧めいたします。
水量が多いとはいえ、やはりこのような美しい滝を見ながら登りたいと思い、迷わず沢登り旧道コースを選択しました。
綺麗な滝です。
綺麗な滝なのですが・・・
これを登って行かなければなりません・・・(;^ω^)
このような断崖をいくつも超えていきます。
けっこうこえ~よ!
ルートの案内人
この左に見えるピンクのリボンが、私を頂上へと導いてくれる案内人です。斜里岳は道らしい道は無いに等しく、水辺や岩場、崖等の難所を越える毎に頭をあげピンクのリボンを探し、見つけてはまた前へと、このリボンだけを頼りに突き進んでいきます。暗闇に射す一筋の光のごとく私に精神の安らぎを与えてくれました。
精神の安らぎとは裏腹に、この憎たらしい赤の矢印。リボンのような道案内的な存在感ではなく。
ここを超えてみろ!
と私を挑発してきます。この矢印には幾度となく、何度も、
マジか・・・ここを行けと?
と、思わされたことか・・・
八合目付近
上二股ポイント
携帯トイレ用ブーステント
この辺りまで来ると、沢登りも終盤を迎えます。下りのルートはここから熊見峠を目指すことになりそうです。今来たルートを下って行く事はあまり現実的ではないですね。
頂上まであと一息・・・か?
九合目1,370m付近。
画像左上方、馬の背、ガレ場が見えます。体力的には結構きつくなってきました。
ガレ場途中。かなりな急こう配、大腿筋が悲鳴を上げてます。
ようやっと馬の背到着。標高1,430m付近。
さすがに腰を下ろして小休止。ガイドブックにはここから30分と書かれていましたが、どうでしょう。行ける気がしない・・・
息を切らしながら、少しずつ少しずつ進んでいきます。
やっとたどり着きました!頂上到着!
標高1,547m。
馬の背から50分かかってしまった(^^;)
半端ない達成感!
自撮り。頂上は貸し切り状態です。なんでしょう、この途方もない達成感。
この後は・・・
そう!お楽しみ昼食タイム!
極度に体は疲労のピークを迎えていますが、とにかく腹が減って仕方がない。あいにく景色はガスが掛かっており、まったく見えません。今は食べることに集中したいと思います。
コールマンのケトルにノーブランドのミニバーナー。安価な商品ですが、火力も十分。500mのペットボトルの水約半分で、このミニカップ麺と食後のコーヒーが楽しめます。
この瞬間がたまらない!
おいしくいただきました!カップはスノーピークのチタンマグ220ml。
さて、下山開始!
左側は文字通り断崖絶壁。もし落ちたら・・・なんて事を考えていては進めません。思い切って突き進みます。
このようなものを見てしまうと、夏の終わりを感じさせます。
頂上だけはなぜかガスが掛かりやすいんですよね
体の疲れはピークを過ぎていますが、このような尾根伝いは景色もよく、気持ちも晴れ渡っていきます。急な上り下りも少なく、ここだけは気持ちよく歩いていけました。
熊見峠か?いや違うな、まだ先のようです。でも景色はここが一番良かったような気がします。
後方の斜里岳を望む。少しは晴れたかな?
帰りの目的地の一つ、熊見峠到着!
ハイマツに囲まれて、なかなか周りが見渡せません・・・
綺麗な景色はここで最後となしました。
ここから下二股までの道のりが、ひじょ~っぅうにきつい!
延々と続く急な下り勾配。熊の出そうな笹原。滑る足元。なんだかんだで、ここが一番きついかもしれません。
最後のひと踏ん張りです。
登山口までホントにあと少し、最後の最後、ここまで来ると地味にこの階段がきつい・・・
山小屋 清岳荘無事に到着!
下山時刻15時05分
登山を終えて・・・
私なんかが感想を述べるのはおこがましい気も致しますが、素人登山者の一人の意見としてお聞きください。
はっきり言って、なめてました。
日本百名山の一つ、それなりに整備はされているだろうと勝手に思い込み、いざ登り始めてみて出鼻をくじかれてしまった。きちんと整備された道は殆ど無く、最初はなんと不案内な事かと苛立たしささえ感じておりましたが、途中からそれは間違いであったと気づかされます。道順が不案内と言う事ではなく、斜里岳の魅力、面白さを理解していなかった事。ただただ私自身が未熟者であったと言うそれだけの事でした。難所を一つ、また一つと越えていくごとに、本当の意味での面白さが少し解ったように思います。
そして何より感じた事は、低山トレッキングには無い、身の危険を非常に感じました。ここを通れば安全である。と言うことは無く。今、この左足を滑らせるとただ事では済まされない、そんな状況が次から次へと訪れます。柵や手すりと言うものもありませんので、すべて自己責任の下に歩みを進めて行かなければなりません。その先にある危険を承知の上で楽しめる方だけに許される、そんな山だったように思えます。
私は体力的には少々自信があるのですが、それでも本当にきつかった。
正直またすぐ登れと言われても少々考えさせられますね。
今回、頂上では満足に景色を眺める事が出来ませんでしたので、危険を楽しめるようになったらまたリベンジしたいと思います。
長々と書いてしまいましたが、これから斜里岳へ挑戦しようと考えている人がいましたら参考にしてください。
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YouTube山頂動画
後日、斜里岳へのリベンジを果たしました。
その時の山頂の様子はこちら↓
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